正式には「HMX-12 マルチ」
(「HM」は「Home Maid」の略。「X」は試作機であることを表すコード)。
「萌えるアンドロイド」と言えば思い出すのが、このマルチです。
当時、周囲の友人たちのあいだでは『ときメモ』が流行ってたんですが、
絵柄にイマイチ魅力を感じられず、ギャルゲーに興味はあったけど手を出しそびれてました。
そして、ゲーム屋でパッケージだけみて買ったのが『To Heart』(PS版)でした。
絵もシナリオもすごく良かったという記憶があって、ミニゲームもかなりやり込んだと思うんですが、
ぶっちゃけ、マルチしか覚えてませんw
マルチは、家庭用メイドロボの試作機で、
短期間(たしか1週間とか)だけ主人公の通う学校に配置されます。
同時期に、セリオというべつの試作機も同じ学校に配置されていて、
マルチは、ほぼ人間と同じような感情をもつタイプ、
セリオは、機能重視の高性能なロボットとして設計されており、
2体を競合させ、あとでそのデータを分析し、
人間にとってより有益なほうを商品化しようという意図で配置されたのでした。
ところが、マルチはドジばかりで、周囲の生徒たちにバカにされ、
使いっ走りをさせられたり、掃除当番を押しつけられたりします。
マルチ自身も、「商品化されるのは、たぶん、セリオさんのほうだと思います」と言い、
それでも、「みなさんのお役に立ちたい」と、健気にがんばります。
そんなマルチを見かねて、掃除を手伝ったり、何かと気にかける主人公。
でもすぐに、別れの時がやってきます。
そしてそれは、マルチがこの世から消えてしまう時でもありました。
こうして、あらすじを書いてるだけでも、ちょっとうるうるきちゃいます。
いまでもPSPなどでプレイできるようなので、いずれもう一度やってみたいです。